君の名は。」を観てきました。その感想になります。

 

いい作品だと思いました。期待と不安で半々でしたが、見事にハードルを乗り越えてくれました。

 

内容は単純な話なので僕みたいな頭の悪いオタクにも分かりやすかったですね。そもそも今回の作品は万人受けを狙ったもの(と僕は思ってるのですが)っぽいので、王道な感じのストーリーでした。

 

前作「言の葉の庭」のキャラがはじめの方にチラッと出てましたよね。ヒロインの古典の先生。こういうサービスはとても好きなので、(おっ…!)と思いました。

 

それにしても、神木隆之介くんは演技がうまくなりましたね。正直サマウォと同じような感じでやられたらぶちギレ必至だったのですが、すごく自然(アニメの芝居にたいして自然という表現は褒め言葉になるのでしょうか…?)で良かったです。ヒロインの女の子も素敵でした。

 

一方で、気になった点もいくつかあります。まず全体的にあっさりしていたかなという印象があります。ヒロインの家系であったり交友関係であったり、そのあたりの話はもう少し広げられそうだなあと思いました。あくまでも主人公とヒロインの二人の話なので、そこを広げてもなあ…とも、自分で言っておきながら思うのですが。

 

また、劇中の曲に関してです。いい感じに盛り上がるシーンで何回もRADWIMPSを聴かされたのですが、これがなんというか「ほらここで感動しろよ」と言われているようで、なんだかなあと感じました。ただ、これは他の作品でもよく用いられる技法だとは思いますし、それに出くわす度に「なんかなあ」と思っているので、ただの好みの問題だと思います。RADじゃなくてBUMPだったら泣いてたかもしれません、そんなことないか。

 

あと、僕は新海誠の作品は前作「言の葉の庭」と「ef」のオープニング映像とたまにやってる(やってた?)テレビCMくらいしかまともに見てないのですが、今回の作品はあんまり艶々キラキラしてなかったような気がしました。キャラデザの影響なのか、作品の雰囲気に合わせたのか分かりませんが、彼の作品はウザったいほどキラキラしてるという強い印象がありました。

 

何はともあれ、見に行って良かったなあと思いました。隣のお姉さん二人が放映中ことあるごとにキャッキャ笑っていて、最後の方は鼻をすすっていて感受性が高いなあと思いました。いいですよねえ感受性。そういえば、観客はほぼ僕と同じ年代の方々ばかりでした。オタク!w って感じの人はほとんどいなかったので、そういう客層に紛れてアニメを見てるのになにか違和感を感じました。嘘です、特になんとも思いませんでした。

 

それはそうといい加減に秒速5センチメートルを見ないといけませんね、5~6年前からずっと思ってるのですが。社会人になってから見ると取り返しがつかない事態になりそうなので、なんとか学生のうちに見たいです。